WiMAX2+のWX02をUSBでパソコンにつないでいるとき、再起動すると黒い画面で白い点がクルクル回っている状態で止まってしまい再起動が完了しない時の対処方法

症状

WiMAX 2+を2016年9月から使い始めました。端末はWX02です。クレードルを使った有線LANでの接続がうまくいかず、USB接続で使おうかと思っていました。しかし、WX02をUSB接続してパソコンを再起動すると、再起動が完了しません。黒い画面で白い点がクルクル回っている状態で止まってしまいます。WX02を外して再起動すると、ちゃんと起動します。その状態でWX02を接続すると認識してちゃんと使えます。でも、いちいち再起動のたびに抜き差しするのは面倒です。

一番困ったことは、Windows Updateで自動で再起動されると、途中で止まってしまうことです。こうなると、WX02を外しても再起動が完了しません。3回リセットボタンで再起動させると、回復コンソールで保存されていた復元ポイントに戻すよりほかはなくなります。そうすると、Windows Updateがなかったことになってしまいます。

この症状はWX02だけでなく、Logicoolのアダプターを接続していても起こることがわかりました。

Logicoolのアダプターについて調べてみると、起動の問題を解決された方がいらっしゃっいました。

Windows 10 バージョン1607 に Unifying レシーバを接続していると起動しない問題が解決する

原因は、使われなくなったデバイスドライバーにありました。パソコンの複数のUSBポートにロジクールのUnifyingレシーバをあっちこっち挿すと、使われないデバイスドライバーが出てきます。これが悪さをしてWindows 10の起動が途中で止まってしまうのでした。

Windows 10のビルド1607から問題が起き始めたようで、2016/08/03のAnniversary Updateからですね。2016/11地点でも対策されてないです。

解決方法

使われていないデバイスドライバーは、デバイスマネージャーの画面で非表示になっています。そこで、非表示のデバイスドライバーを表示します。

WX02は、ネットワークアダプタのところにRemote NDIS based Internet Sharing Deviceと表示されています。WX02を複数のUSBポートに刺した場合、Remote NDIS based Internet Sharing Device #2、#3などと番号がついて複数あります。使われていないデバイスドライバーは、先頭にあるアイコンが半透明になっています。

まず、WX02をパソコンから外します。すると、Remote NDIS based Internet Sharing Deviceのアイコンが全部半透明になります。そこで、マウスの右クリックでメニューを出して全部削除します。

そのあとWX02を再接続すると、番号がついていないデバイスドライバが1つになります。

この状態で再起動してみると、再起動が止まってしまう問題は起こらなくなりました。

また、Remote NDIS based Internet Sharing Deviceが1つだけならば、WX02を外していてもきちんと再起動が完了します。

対策

対策は、WX02を挿すUSBポートは1つに決めて変えないようにすることです。変える場合は、WX02を外した状態でデバイスマネージャーで使われていないデバイスドライバーを削除します。そして、新しくWindows 10に認識させとよいです。

まとめ

デバイスマネージャーで不要なデバイスドライバーを削除することで解決しました。WX02を挿すUSBポートを固定することで対策できます。

WX02のクレードルを使った有線LANでの接続の問題と合わせて、問題が解決した。これで、WiMAX2+を使うことができるようになりました。

WiMAX2+でWX02を使っているときにパソコンをスリープさせて復帰させると20秒ほど時間がかかる時の対処方法

不具合の症状

2016年の9月からWiMAX2+を使い始めました。WiMAXからの置き換えです。端末はWX02にしました。パソコンに接続して使うために、クレードルを使って有線で接続しました。

使い始めてすぐ、2つの不具合に気づきました。1つは、パソコンをスリープさせて復帰するとネットワークが接続されるまで20秒ほど時間がかかることです。2つめは、WX02をクレードルから外して再度接続すると20秒ほど時間がかかることです。

どちらも、クレードルのリンクのランプを観察していると、1度消えると20秒ほど点灯しないことがわかります。

USB接続で、WX02とパソコンをクレードルをはさまずに直接接続すると、パソコンをスリープさせて復帰させても時間がかからないことがわかりました。

クレードルを使わなければ正常動作することを見ると、クレードルが悪いのかと思いました。けれど、原因は別のところにありました。実は、LANケーブルに問題がありました。

対処方法

パソコンとクレードルを結ぶLANケーブルをカテゴリー5からカテゴリー6に変えました。今店頭で売っているのはカテゴリー5e以上のものが主です。ケーブルを買ってきて交換したら直りました。

WX02は、WiMAXの端末であるWM3600Rからの置き換えでした。使っているケーブルはWiMAXの時から使っているものを流用していました。しかし、ケーブルはカテゴリー5と100Mbpsまでの対応でしかなかったです。WX02はギガビット対応なので、ケーブルの性能が十分ではありませんでした。また、使っていたケーブルは4芯のケーブルでした。ギガビット対応のケーブルは8芯のケーブルでなければなりません。4芯のケーブルでは、WX02のクレードルとパソコンのマザーボードのイーサネットのアダプタの間でリンクの情報がやり取りされません。

原因を見つけた経緯

パソコンをスリープさせて復帰させるとなんか遅いのです。すぐにChromeを立ち上げてサイトを見たいのですがインターネットの接続が切れています。20秒立つとやっと接続されます。

いろいろ試しているうちに、USB接続だと待たされないこともわかりました。この地点でクレードルが怪しいのではないかと思いました。

そこでプロバイダーにいろいろ問い合わせました。でも原因はわからず、修理に出してみることにしました。結果は、製品の仕様とのこと。USB接続で使っていくしかないかなと思いました。

ただ、USB接続だと再起動すると途中で止まってしまうのです。黒い画面に白い点がクルクル回っている状態。WX02をパソコンから外して立ち上げるとWindowsの起動は完了します。ただ、再起動のたびに外して接続しなおすのはやっていられません。また、Windows Updateで自動的に再起動されると、Windows Updateが完了しません。これの対策についは別記事にしました。

WiMAX2+のWX02をUSBでパソコンにつないでいると、再起動すると黒い画面で白い点がクルクル回っている状態で止まってしまい再起動が完了しない時の対処方法

ということで、USB接続で使えないことはないのですが、LAN接続で解決策を探ることにしました。

クレードルに問題があるのだろうということで、クレードルとパソコンの間にルーターをはさんで接続してみました。パソコンのスリープと復帰の情報がクレードルに伝わらなければ接続が切断されることはないだろうと思ったのです。

このとき、ルーターにはギガビット対応のルーターを使いました。有線接続が100Mbpsのルーターでは原因の特定はできなかったと思います。

結果は、ルーターを挟んでも20秒切れる問題は再現しました。クレードルのランプは点灯したまま。20秒も時間がかかるのは、パソコン側のLANのリンクのランプがすぐ点灯しないことが原因であることが判明しました。

これで、WX02やクレードルに問題がないことがわかりました。

問題は、パソコンのネットワークアダプタやWindows 10にありそうです。

まずはネットワークアダプタのデバイスドライバーを最新のものにしました。今使っているマザーボードはインテルのDQ67SWで、ネットワークのアダプターにはIntel 82579LMというチップが使われています。インテルのサイトでチップの名前を入力してWindows 10用の最新のドライバを検索してインストールしました。古いネットワークのドライバはWindows 10のコントロールパネルのプログラムと機能からアンインストールしないといけませんでした。

Intelのネットワークアダプタは、デバイスドライバーの設定でネットワークの接続状態を診断する機能があります。それで診断することにしました。

デバイスマネージャーにあるネットワークアダプターのプロパティ画面には、リンク速度というタブがあります。その画面を見ると、WX02はギガビット対応のはずですが、100Mbpsしか速度が出ていないことがわかります。

また、診断というボタンがあります。押すと診断の画面が起動して接続やケーブル、ハードウェアの診断ができます。接続の診断で、ケーブルのリンクのステータスがエラーになっていました。

これで、どうやらケーブルが悪いことがわかりました。調べてみると、使っているケーブルはカテゴリー5でした。カテゴリー5は、100Mbpsまでの対応で、ギガビットには対応していません。

そこで、カテゴリー6のケーブルを買ってきて接続しました。ネットワークアダプタのリンクのランプは今までのような緑色ではなくオレンジ色の光。デバイスマネージャーで確認すると1Gbpsで接続されています。診断もパスしました。


スリープから復帰してもこれまでのように待たされることはなくなりました。

ここで、ルーターを挟まずにパソコンとWX02のクレードルを直接つないでも待たされなかったです。

ここに書いたもの以外にも原因がわからずいろいろ試しました。Windows 10の設定でネットワークアダプタのリンクを無視するように設定しても変化はありませんでした。ルーターを間に挟んで、問題の切り分けができたことが大きかったです。

まとめ

WX02の接続に時間がかかる原因は、LANケーブルにありました。

ネットワークの問題を解決したのは初めてですが、とても難しいなと思いました。インテルのプロパティの診断機能がとても役に立ちました。まさかケーブルが悪いとは思いもしませんでした。
ネットワーク機器を新しくしたときは、ケーブルも忘れずにということでしょうか。

USB接続の問題と合わせて解決できて、ようやくWiMAX2+を使うことができるようになりました。